SECOND CAREER PROJECT
vol.2 株式会社TREASURY 早坂 秀太 編(元高知ファイティングドッグス)
四国アイランドリーグplus セカンドキャリアプロジェクトOB訪問 vol.2
2021年から四国アイランドリーグplusが取り組むセカンドキャリアプロジェクト。
2022年に取材した金高真大さん(元愛媛マンダリンパイレーツ)に引き続き、2022年まで高知ファイティングドッグス(以下高知FD)に所属していた早坂秀太さん(現在はリーグオフィシャルパートナーである株式会社TREASURYに勤務。)を取材しました。
高知ファイティングドッグスから株式会社TREASURYへ
—— 2022年12月に入社してから約半年経ちました。現在は主にどのような仕事をしていますか?
今は代理店さんからいただいたアポイントを1件1件まわって、電子契約の良さをお伝えし導入していただく、新規開拓営業をしています。扱っている商品は主に「Great Sign」という電子契約サービスです。
その他に、「Great eKYC」というオンラインでの本人確認のシステムも提供しています。
—— 営業先は主にどんなところですか?
会計士、税理士、弁護士など士業の先生方が多く、従業員数規模でみる事業事務所ランキングの上位500位のうち、100社強が弊社のサービスを導入いただいている状況です。
——どのような営業方法ですか?
基本的には代理店さんの協力を得ながら営業先を紹介いただいています。
その他、セミナーに参加していただいた方、フリープランからグレードを上げていただくなど、興味を持ってくださった方とお話をすることが多いです。
—— 入社して半年ですでに早坂さん1人で営業をされている?
そうですね。アポイントを取ってお話をして、導入まで持っていく一通りのことはやっています。
でも士業の先生方とお話していると法律関係のことが結構絡んでくるので、難しい面もあります。
—— それは大変ですね!
アスリート色が強い職場
—— 半年間で営業ができるようになるまで、職場の方に色々と教わったり相談してきたと思いますが、職場の方々との関係はどうですか?
本当に良い方ばかりで、良い関係が築けています。
伸び伸びと働くことができていて、少人数規模の会社なので非常にチャンスが多い職場です。
僕も周りに負けないように頑張っています。
——人が少ないので色々な業務に携わることができますね!
はい。色々な業務に携わることができるので、覚えることが多い分濃い時間が過ごせてるなと思います。
——どんな方々が周りにいらっしゃいますか?
かなりアスリート色が強い職場です。
高校時代に柔道をやられていた方、元プロ野球選手の方、あとはベトナムの方もいますし、高校野球のマネージャーをやってた方もいます。
——個性豊かな職場ですね!
本当に様々な背景を持った方々がいて面白いです。
——入社してはじめは慣れなかったことは何ですか?
少し恥ずかしいですが、長らくスポーツをしてきたので、室内で長時間座っていることに慣れなかったです。
あと今はZoomでの商談が中心なので、パソコンに向かって喋り続けることにも慣れませんでしたし、野球以外の方々と関わることも最初は慣れませんでした。(笑)
——そういうことが苦手な人も多いですが、柔軟に対応できているのですね!
郷に入って郷に従えではないですが、その場に合わせていくことは必要だと思っています。個性を潰すわけではないですが、周囲の意見を尊重することも大切だと思っています。
——高知FDのときの早坂さんはムードメーカーというイメージでした。
お祭り男としてやっていました。(笑)
——それが会社に入り、柔軟に対応できているのですね。
正直に言えば、弾けたい気持ちもあります。(笑)
でも本当に様々な方がいますし、組織の一員になるためには必要なことだと思っています。
TREASURYへ入社した経緯、背景
——TREASURYに入社した経緯や背景を教えてください。
昨年(2022年)の8月頃から「この先どうしようかな?」と考えていました。その中で9月の企業説明会でTREASURYの話を聞き、似た境遇の方とお話できたり、自分に近しい人がいる会社だと知りとても魅力を感じました。
業界的にもこれから必要になる会社だろうなと思い、興味が湧いたので球団マネージャーに相談し、ご紹介いただきました。そこからはトントン拍子で決まりました。
—— シーズン中のモチベーションはどうやって保っていましたか?
先を考えたときはシーズンが終わってなかったので、モチベーションを保つのは難しかったです。
NPBに行くためにアイランドリーグ(四国アイランドリーグplus)に入ったのですが、自分を客観視したときに少し難しいのかなって。
この先モチベーションを保てるか心配でしたし、早めに切り替えて次のステップ(進路)を決めて、残り少ない時間をチームメイトと目一杯楽しんで、ファンの皆さんの期待に応えられるように過ごしたいと思いました。
総合優勝もかかっていたので、全員で最後までやり遂げたいという一心でした。
—— 今の仕事でやりがいや、自分の成長を感じるところはありますか?
聞かれた質問にしっかりと答えられるようになったことです。
法律関係の質問にちゃんと答えられるようになったときは成長したなと思いました。
あとは初めて契約をしていただいたときもとても嬉しくて、成長を実感しました。
——今は合計でどのぐらいの契約を取れましたか?
まだそんなに多くはないですが、20件弱ぐらいです。
先ほども1件決まって…。
——すごい!それはおめでとうございます!
ありがとうございます!ちょうど今決まりました。(笑)
——では逆にこれは難しいなとか、伸び悩んでいることはありますか?
営業マンは自分自身で新規のアポイントを取ることがとても重要です。しかしまだ自分のコミュニティを広げられていないので、そこまではもう少し時間がかかると思います。それでも代理店さんに頼らず、もっとコミュニティを形成し、自分の力でアポイントをとりたいと思います。
この先は同世代の営業マンとたくさん繋がって、相互送客ができる関係値を作れれば良いなと思ってます。
——そのために何か取り組んでいることはありますか?
まずは知り合いの交流会に参加しました。
他には様々な世代の方をご紹介いただいたり、コミュニティを少しずつ広げているところです。
名刺交換も積極的にしています。
——積極性があって素晴らしいですね!
選手時代を振り返って
—— 高知FDに入団して苦しかったことや大変だったことはありますか?
大変だったのは移動ですね。(笑)
ナイター遠征から帰った次の日がデーゲームの遠征だと地獄でした。
練習時間も長くて常に体が重かったです。
ゴールデンウイークが一番大変で、10日間で11試合ありました。かなりしんどかったですね。
——成績を出し続ける苦労もあったと思いますが、何か意識したり努力したことはありますか?
試合動画は毎回チェックして、良い時と悪い時を比べました。
練習はルーティン化して、意図的に同じ練習を繰り返して感覚をつかんでいきました。
1年を通して好不調の波をなくしたかったので、普通・好調の状態を長くキープできるよう励みました。
—— 精神的な面ではどのような大変さがありましたか?
なかなか打てないときは苦しかったです。
良かったときの自分を見て、打ったときの嬉しい気持ちを思い出しながら自分を奮い立たせたり。あとは応援してくださっている方々がいることも、すごくモチベーションになってました。
—— 応援してくださってる方々の事を思い出すのは自分を保つのに重要な要素になりますね。
はい。だからグランドで失敗しても顔に出してはいけないと思いましたし、元気はつらつにやらなければと思いました。
—— 素晴らしい!
—— 選手時代の経験で活かせていることはありますか?
粘り強くやり続けること、あとは野球を通じて培ったコミュニケーション能力などです。
野球好きな方は独立リーグの話を面白がってくださるので、そこは武器にしています。
——その経験は活かせますね!
アイランドリーグで昨年までプレーしていた話を営業トークで使っています。
最初に触れた「粘り強く」というのは、シーズンを通してやり切った経験が体力面や精神面にも繋がっているなと思います。
自分の精神状態を安定させる努力はしてましたし、嫌だなと思うときもしっかりと心を整えながら働けるのは、今までの経験のおかげです。
これからのこと
—— 今の目標やこれから目指す道、野望などあったら教えてください。
今思っているのは、四国に電子契約を普及させたいことです。
アイランドリーグにいたからこそ、この会社に勤められていて、恩返しではないですが、お世話になった四国に貢献したいなと思っています。
—— グッとくる話ですね。野球界に対してもそのような思いがありますか?
はい。野球界にも電子契約を浸透させたいなと思っています。恩返しと言うより野望になりますかね。
まずは独立リーグを制覇したいです。BCリーグさん(ルートインBCリーグ)も導入していただいてるので、頑張りたいなと思います。
後輩、四国アイランドリーグplusを目指す人たちへ
野球でお金を稼ぐ経験はとても貴重なので、とにかくがむしゃらに頑張ってほしいです。
年齢も大きく関わるので、手を抜いてると時間が勿体ないと思います。今できることを全力で頑張ってください!
(文責:四国アイランドリーグplus)