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 鹿児島・神村学園高・東京国際大を経て、2013年に愛媛マンダリンパイレーツへ加わった鶴田 都貴捕手。昨年までは河原 宏誓(現:読売巨人軍ブルペン捕手)の背中を追い、徐々に捕手としてのインサイドワークを学び、今季は主将としてチームの前期優勝に大きく貢献した。
その自信を糧に、初の北米遠征メンバーにも選出された彼はどのように考え、20試合をリードし続けたのだろうか?

「自分のため」「彼らのため」捕手技術を教える

――北米遠征20試合が終わりました。鶴田 都貴捕手、まずこの北米遠征には今年かけるものがあったとか。
鶴田 都貴 捕手(以下、鶴田) 今年、チームが始動した時点から「北米遠征に選ばれる選手になろう」ということを目標にして、一生懸命練習してきましたし、前期、捕手として守備の面で引っ張ることは意識していました。選ばれてよかったです。

――遠征中は垂井 佑樹(徳島インディゴソックス)や古川 大珠(香川オリーブガイナーズ)に技術を教えるシーンもありました。
鶴田 とっても刺激になります。「教えてください」と言われて、自分の知っていること偉そうに教えるからには、自分はもっとやらなくてはいけない。
たとえば、ワンバウンドの止め方。「こうやって止めるんだ」、「こういう止め方もある」と言っている以上、試合でそれができないようでは恥ずかしい。だから教えるのは自分のためであり、彼らのためでもあります。

――その一方で、正田 樹投手(愛媛マンダリンパイレーツ)など、年上の投手をリードする場面も。キャンナムリーグだからこそ気を付けた部分はありますか?
鶴田 全て外国人選手ということで攻め方はやはり変わってきます。投手の立場に立って考えると、配球や感じ方の違いで圧倒される部分もあるでしょうし、ロングヒッターも多いので、そこにはリード面で細心の注意を払っていました。
相手はロングヒットで試合の局面を変えてしまうので、投手にも「1球目の入り方には気を付けよう」とも話をしていました。ちょっとしたことでランナーをためると大量失点になりますから。