「フルスイング」を出しきり、今度は支配下指名でNPBへ
「2番」として、結果とスピード感を出し続ける
――この北米遠征が終われば後期、そしてドラフトと続いていきます。その到達点を目指すため、四ツ谷 良輔 内野手の既存の価値観にとらわれずチャレンジする「KABUKI SPIRITS!」とは?
四ツ谷 今年の北米遠征で掲げていることも「何としても結果を出す」。シーズンでも結果を出すことを目標にしています。そのうえで何か1つ一番になること。積極的な走塁、球際での守備で投手を元気づけることなどで貢献していきたいです。
そして「2番」へのこだわりですね。チームでも北米遠征でも2番を今は打たせて頂いていますが、目立たなくても自分が犠牲になること。そこがチームのためになると同時に、最終的に自分のためになると思っています。
――確かに北米遠征での働きは結果的に自分を目立たせることにつながっています。そして表面的な目立ちはグラウンド外で。
四ツ谷 (笑)。体力的には僕もしんどくなってきてはいますが、それでもみんなを引っ張っていくことは自分の中で決めたことなので。続けていきます。
――加えて、北米遠征で改めて見えてきたアピールポイントもあると思います。
四ツ谷 やはり自分にとって一番の持ち味は守備だと思いますし、守備・走塁・打撃すべてにおけるスピード感、ここを出すことでアピールしていきます。
――では最後に到達点へ向けての力強い抱負をお願いします。
四ツ谷 守備はいままでをベースにしてさらに技術を上げ、打撃で結果を残す。そして盗塁の数、得点率を上げる。出塁率を上げ、凡打しても進塁打や右打ち。追い込まれたら逆方向に打つことを徹底する。第11戦の8回表、四球で出て決勝点のスライディングを決めるような場面をいっぱい出していきたいですね。
独立リーグからNPBへ進むには3つの要素がある。「年齢」と「タイミング」、そして「飛躍的成長を印象付けるもの」。それはグランド内だけの改善でなく、パーソナリティーとしての改善も時に必要とされる。
入団当時は四国アイランドリーグplusの各打者が打つ強いゴロへの対応は「一か八か」だった捕球から4年が経過した2016年、遊撃守備は捕球・送球含め格段に向上した四ツ谷 良輔。そして、この北米遠征で彼はグラウンド外の種を見付け、拾い、174センチ75キロの身体に蓄えつつある。その先にあるものは……。機は熟しつつある。