ベンチの雰囲気が明らかに変わった2016年
現在熱戦展開中の「四国アイランドリーグplus ALL STRAS」第2回北米遠征。そのチーム初安打を鮮やかな右中間三塁打で飾ったのは高知ファイティングドッグス入団4年目の24歳・河田 直人である。
今季、四国アイランドリーグplus初の名球会監督として就任した駒田 徳広監督の下、主将の大役も務める河田外野手。
今回は今季にかける本人の意気込みのみならず、既存の価値観、常識にとらわれず挑戦するカブキJAPAN「KABUKI SPIRITS!」に通じる思い切りを大事にする「駒田イズム」についても3回にわたり語ってもらった。
前編は駒田 徳広監督との出会いと、チームと自らの確かな変化について語ってもらった。
――今年から主将にも就任した河田選手ですが、駒田 徳広監督になって様々な変化があったと思います。
河田 直人外野手(以下、河田) 今年から駒田さんや勝呂 壽統コーチがやってきたことで、ベンチの雰囲気が変わって。自分たちが思い切り野球ができる環境になれています。
昨年まで声が出ていない選手も積極的に声を出せるようになっているし、負けている試合でも、どれだけ点が離れていても「勝ちに行こう。負けたくない」という気持ちが出ています。そういう姿勢は負けても次につながる。そこはこれからも継続してやっていきたい部分です。
――全体練習開始がそのきっかけになったと思いますが、駒田 徳広監督からはどんな話があったのですか?
河田 「俺は負けず嫌い、負けたくない。ただ、やるのは君たちだよ」という話がありました。
――そこが今年のキーワードだと思います。昨年までの高知ファイティングドッグスは、「負けたくない」と思っていてもその感情が表や行動に出ることが少なかった。その理由はどこにあるのですか?
河田 自分たちに対して監督さんやコーチが熱心に指導して頂く中、自分たちがそこに応えたい想いが出てきたからだと思います。もちろん、自分たちの夢を叶えることもそうですが、監督さんやコーチの皆さんを優勝して、日本一の監督・コーチにしたいという思いが強いですね。