楽しさを前面に出して、1年でNPBへ

――開幕戦はスタメンマスク。そんな現在、古川選手が課題としていることは？

古川　捕手としてはキャッチング。そしてバッティングですね。

――阪神タイガース2軍戦は藤浪 晋太郎投手・岩田 稔投手といった1軍ローテーションの柱から安打を放ちましたが、そこの自信は？

古川　いや、藤浪さんからのヒットはストレートに対する打ち損じ。スピードボールを打つ楽しみは高校時代からあって、打てるイメージはあったんです。高校時代も紅白戦で藤井 皓哉さんと対戦するのが楽しかったので。対戦したかったです。全く緊張はしませんでした。
岩田さんは2009年のWBCメンバーということもあって、ぜひ打ちたいと思っていました。1ボール2ストライクから粘ってフルカウントにして高めのストレートを打つことができました。

――その一方で、阪神タイガース2軍戦ではリードの部分でもいい課題を得られたと思います。

古川　高校では数人に気を付ければよかったところが、全然気が抜けない。そこを考えるのが大変ですね。投手のテンポや間合いをどう引き出すかが課題です。そこは白橋（賢斗）さんや髙島（優大）さんといった先輩捕手からもアドバイスを頂いています。

――では自分にとって今年の目標を

古川　打撃では首位打者を。誰にも負けたくないので、近くの公園でバットを振り込んで。そして捕手としてはまだまだいろんなことが必要ですが、キャッチングとリードをうまくなって1年でNPBに行きたいです！

――最後にファンの皆さんに力強い一言を

古川　ファンの皆さんにちょっとでもいい姿を見せられるように頑張ります！

強気な言葉の連続。たまにはこんな選手がいてもいい。なぜならば、その強気は時に「壁を破る」大きな原動力となるからだ。
今は「持っている」でとどまっている力を、真の実力とするために。古川 大珠・18歳の闘いは続く。