鳴門渦潮高3年時には主将・遊撃手として大型捕手・多田 大輔(現:広島東洋カープ)らと共に中軸を張り春季四国大会準優勝。甲子園出場こそ果たせなかったが、徳島県を代表する左打者として鳴らした平間 隼人。
徳島インディゴソックス2年目で初となる北米遠征で17試合中16試合に出場し51打数16安打13打点。打率.314とチームNO1の打率を残す彼に、持ち前の野性味に加えようとしているものを聴いた。
――北米遠征も17試合(現地時間6月28日現在)が終了しました。さすがに疲労も出てきているとは思いますが、体の具合は大丈夫ですか?
平間 隼人 内野手(以下、平間) 大丈夫です。痛いのは2度当てられた死球の場所だけです(笑)。
――打率.314・打点13と好調も維持しています。その理由はどこに?
平間 あまり考えないところがいいと思っています。カウントで追い込まれたところから食らいつきに行って、いい結果につながっている部分が多いですね。
あとはこの北米遠征では接戦が多くなっているので、ランナーがいる時はどうにか点に結び付けたい気持ちが僕の中では強い。少ないチャンスをいい方向に向け、勝ちにつなげたい想いで打席に入れています。
――その過程として今年はオープン戦では好調も前期は不振に悩んだ(112打数22安打11打点12盗塁で打率.196・失策6)時期がありました。
平間 ボールはよく見えてもバットの出方や身体の使い方が試合ではうまくいかず。それに悩んで、力みが出て余裕もなくなってさらに打てなくなる。悪循環でした。考えなければいいのに考えすぎました(苦笑)。
――この成績で「四国アイランドリーグplus ALL STARS」に選出されるとは思っていました?
平間 正直、選ばれるとは思っていませんでした。鳴門渦潮高校時代と同様に不振の中でも若さをもって、声を出してチームを引っ張ろうとすることはがんばってきたつもりなので、そこを評価して頂いたと思います。
――北米遠征はチームでの遊撃手とは異なり二塁手を担当していますが、そこで気を付けていることは?
平間 打球に対する一歩目の入り方と硬くなりすぎないこと。硬くなってしまうと一歩目の入りも悪くなってしまうので。自分としては送球はこなせるので、捕球をどうしていくかを大事にしています。
ただ、北米に来て変えたこともあります。キャンナムリーグの野球を見て感じるのは「愉しくやっているところ」。そこは自分の中に採り入れています。三振してもエラーしても野球を始めたころの初心に帰って愉しんでいく。そうすると自分の気持ちの持ち方としても楽になってきました。そこが打席の思い切りのよさにも影響して、結果にもつながっていると思います。