北米遠征中「四国アイランドリーグplus ALL STARS」の2番打者はもう、この男の指定席となっている。四国アイランドリーグplusきっての「いぶし銀」右打ち遊撃手、埼玉・深谷商業高卒5年目の四ツ谷 良輔(愛媛マンダリンパイレーツ)。
昨年はリーグ全68試合中67試合に出場し、打率.269・24打点をあげチームの独立リーグ日本一に大きく貢献。今年も途中けがでの離脱はあったものの、前期優勝の原動力となった強力中軸につなぐキーマンとして活躍した。
そしてこの北米遠征では11試合中10試合に出場し39打数12安打4盗塁2犠打と好調。河原の小石を積むように少しずつ、かつ確実に成長してきた日々から一気に飛躍しようとしている。ではその要因とは?本人が強調したのは「2回目」ゆえに生じた自覚だった。
「チームを引っ張る」強い意識
――北米遠征も11試合(現地時間6月20日現在)が終わりました。四ツ谷選手は昨年に続き2回目の出場となりますが、昨年と今年の北米遠征における「違い」はありますか?
四ツ谷 良輔 内野手(以下、四ツ谷) 僕自身、去年はキャプテンだった松嶋(亮太・元:徳島インディゴソックス、現:島根県立島根中央高校勤務)をはじめ、頼れる先輩方がたくさんいらっしゃったので、僕はついていく感じでした。でも今年は北米遠征2回目ですから「四国アイランドリーグplus ALL STARS」を引っ張れるように、ムードメーカーになっていけるように行動することは出発前から考えていました。
先頭に立って声を出すこと。チームを盛り上げること。そこを小林(義弘・徳島インディゴソックス)や松澤(裕介・香川オリーブガイナーズ)さんとかがサポートして盛り上げてくれているので、僕としてもやりやすい環境にあります。
――本当にどんな時でも笑顔で声を出して、チームをまとめていますよね?
四ツ谷 そう言って頂けると嬉しいです。北米遠征2回目の選手が率先して動いていること、チームワークも昨年はカナダ・ラウンドに入ってからようやく「チーム」になれた感じでしたが、今年は早い段階からチームになっている感じはありますね。
――そうなれた一因として「ホームステイ」もありますか?
四ツ谷 はい。昨年は試合に入る以前の食事面や私生活で苦労しました。その部分で今年はホームステイがあったことで、試合以外の入り方がすごく楽に入れたんです。いい感じで野球をする要因となっています。ホストファミリーの皆さんとも一生のお付き合いになると思っています。